こんにちは!うさわっしょいです。
不定期企画、うさわっしょいシネマのお時間です!
本日取り上げるのは「グッバイ、レーニン!」という2003年公開のドイツ映画。ジャンルとしてはコメディに分類されます。
なんと当時のドイツでの歴代興行記録を更新した映画なのです!!
2021年10月現在、アマゾンプライムで視聴可能。
およそ120分です。
目次
背景知識
さぁ、あらすじの前に歴史の時間です!!
題名にもなっているレーニンといえば帝政ロシアに終止符を打ち、ソビエト社会主義共和国連邦(以下、ソ連)を建国した男。
ソ連の象徴とも言える人物です。
ソ連は以降、2次大戦後にアメリカと冷たい戦争を約45年もの間繰り広げていたんです。
アメリカを西側・ソ連を東側と言っていました。
- 西側 アメリカ 資本主義社会
- 東側 ソ連 共産主義社会
いわゆる東西冷戦です。
まさにバチバチなんです。アメリカとソ連。
武力や文化においてもその力量をお互い見せつけます。50〜70年代に加熱した宇宙船開発なんかもそうです。
1970年の大阪万博でもお互いに国力を示しました。
ソ連館とアメリカ館はいずれも万博開催期間中は絶大な人気を誇っていたようです。
さあ、そんなアメリカとソ連はその戦争の直接の舞台にはなりませんでした。
代理戦争という形でアメリカとロシアの意思に共鳴する国や地域同士が直接戦ったのです。
主には北朝鮮x韓国 ベトナム内戦 など
そして、東西ドイツを忘れてはなりません。いわゆるベルリンの壁で分断されていた2カ国です。
「グッバイ、レーニン!」で描かれる世界
今回の「グッバイ、レーニン!」の舞台になっているのはこの中の東ドイツ。ソ連の意思が入った東側陣営。すなわち共産主義国です。
時代設定は1980年代後半から1990年にかけて。
ここに青年アレックスがいました。彼こそがこの物語の主人公。
主人公アレックスのおかんが倒れる
アレックスのおかんは熱烈な愛国者。そんなおかんは、偶然にも街中でアレックスが反体制デモに参加しているのを目撃してしまい失神。
昏睡状態に陥ります。その間には、、
ベルリンの壁が崩壊
おかんが昏睡状態の間にあの日が訪れます。
おかんは8ヶ月もの歳月を経て奇跡的に一命を取り留めますが、医者の言葉では
「次にショックな事を知れば命が危ない」
共産主義は崩壊し、自分の愛した国が既にないという事実を知れば死に直結する可能性があるのです。
母の為の偽装工作
アレックスと母の住む街にもアメリカナイズの波が次々と押し寄せていた中、アレックスは東西ドイツの統一を母に知られない為に、あの手この手を使って隠蔽工作を図ります。
もう、それがとてもとても必死です。
自分達で偽のニュース番組を制作して自宅のテレビに放送をする、既に店頭にはない旧東ドイツ時代のパッケージの食料品を調達するなど恋人や友達を巻き込みながら、できる限りを尽くします。
こうして母の為に優しい嘘を積み重ねるのですが、ここがコミカルで面白いです。
果たしてこの嘘をアレックスは母へ貫き通す事ができるのか?!
歴史的一大事件を通して母子愛・友情が描かれた珠玉の一本!
史実や当時の世界観を学ぶ上でもオススメです。
週末のお供にいかがでしょう
うさわっしょいでした!
冷戦についてさらに詳しく知りたい!そんな皆様へ
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